「下栗の里」などを含む飯田市東南部の観光地「遠山郷」で約800年前から続いているとされる伝統的な冬祭り。毎年12月の深夜に山奥の古い神社の中で大きな釜に湯を沸かし、長老たちが厳かな祈りを捧げたり、住民たちが天狗や動物などの面を付けて舞い踊ったりしながら、翌朝まで歓声を上げて神事を行います。1979年に文化庁から「国の重要無形民俗文化財」の指定を受けました。また米国アカデミー賞の長編アニメ映画賞やベルリン国際映画祭の最高賞である「金熊賞」などを受賞した有名なアニメ映画「千と千尋の神隠し」のストーリーに影響を与えたというエピソードも、広く知られています。